PICで遊ぶために必要なモノ

これがなくちゃぁ始まらない

 まずは、PICで遊ぶために必要なモノを揃えましょう。

 かなり大雑把ですが、こんなものがあれば大丈夫です。ちびちびと揃えて行きましょう。

PICマイコン

 何はなくともPICマイコンです。これがなくては、焼肉の肉抜き、牛丼の牛抜き、カレーライスのカレー抜き。多種多様なモノがあるようですが、よく使われているものから手をつけるのが良さそうです。なんたって、ネットでいろんな情報を手に入れられますから・・・。

 というわけでいろいろ探してみたのですが、結局PIC16F628Aという18ピンのモノをまずは使ってみることになりました。というのも、会社のPICの先輩が「あげるよ」と言ってくれたものだからです。なんともいい加減な理由ですが、PWMやコンパレータ、USARTなどという使ってみると楽しそうな機能がたくさん入っています。まずはこれを使い倒してみたいと思います。

PICマイコンのデータシート

 シロウトの私もデータシートを読むことは覚えました。ここに全てが入っていると言っても過言ではありません。メーカーがこの製品はこんなモノだ!と全てを洗いざらい表した取扱説明書です。これを読まずして先へは進みません。

 今回使うPIC16F628Aについても、しっかりとデータシートが用意されています。英語ですけど、そんな大した英語は使ってないのでなんとかなります。逆にこれさえ読めば、参考書はなくても何とかなるものです。

PICプログラマ

 PICマイコンにプログラムを書き込むためのものです。高いもので数万円、安いもので数千円のキットがあったりします。また、先人たちが自ら開発した回路を公開していたりもします。自分で作れば数百円〜千円程度で作ることができるようです。せっかくなので、これも作ってしまいましょう。

 また、回路をパソコンにつないで、パソコンで作ったプログラムを書き込む必要がありますので、その回路を制御するためのソフトウェアも必要になります。そこはやっぱり回路はニガテでもソフトウェアはそこそこできるつもりのワタクシですから、ここも何とかしてしまいましょう。もちろん世間に出回っている優秀なソフトウェアもいくつもあります。しかも、なんと無料で使わせてもらえるものもたっくさん。これらを参考にしつつ、勉強がてら自分で制御プログラムを作ってみたいと思います。

周辺部品・回路

 PICマイコン単品じゃただのゲジゲジ。これに電源をかけて、PICマイコンを動かし、そして一生懸命考えた結果を外に出してやるまでが私に課せられた使命です!?そのために、必要な周辺回路部品がいくつか必要になります。その殆どは、通販だと例えば秋月電子通商さんで手に入るようです。私はまだこの世界に入りたてのヒヨッコ。他のお店をよく知らないのですが、オススメのショップがあれば教えて下さい。

 マイコンというとプログラムを格納するメモリとCPUとがありそうな感じなのですが、それらがその小さな小さなパッケージに収められているので、部品点数も少なくて済み、いろんなことができてしまいます。もちろん、一般の製品としても組み込まれて使われているようです。

工具

 回路を実現するためには、基板上に電子部品を配置して通電させなければいけません。というわけで、半田ごてやワイヤストリッパー、ニッパーなどが必要になります。会社で使ってるような温度管理のできて先の細い半田ごてがうちにもあると便利なのですが、気合さえあればホームセンターで売ってるようなやつでもなんとかなるでしょう。

 最近知ったのですが、世の中には大変便利なブレッドボードなんていう便利なものもあるようです。

パソコン

 パソコンはプログラムを作成し、プログラムをPICマイコンに書き込むために必要です。PICプログラマはシリアルポートやパラレルポートに接続するものが多いようですが、残念ながら私のパソコンにはUSBしかありません。それらのポートがあれば、先人たちの知恵の結晶をそのまま使うことができるようです。あと、モノによってはUSB-シリアル変換器などを使えばシリアルポート用のPICプログラマが使えるようです。

コンパイラ・アセンブラ

 摩訶不思議な言語で書いたものをhexファイルという形式に変換するための「アセンブラ」というソフトがあります。摩訶不思議な言語を自由自在に使える方は、それを使うとすぐにPICマイコンに書き込めるデータを作ることができてしまいます。

 しかし、C言語やBASICなどでプログラムを作成し、コンパイル(摩訶不思議な言語に翻訳してくれるソフトで翻訳すること)・アセンブル(摩訶不思議な言語をhexファイルというPICプログラマがわかるデータに変換すること)まで一括でやってくれる大変便利なソフトも条件付で無料で使えるものがあります。まずはその辺から触ってみるのがいいでしょう。

 mikroCというかなりいいコンパイラ&開発環境のお試し版が無料で使わせてもらえます。これでこの世界にハマったら、製品版を買うことにしましょう。

PIC PICの一年生